waelder – 出典:Wikipedia, CC 表示 2.5, リンクによる
1970年、すべては「計算」から始まった
今から約55年前、1970年。日本が高度経済成長のただ中にあり、大阪万博で「未来の生活」に人々が胸を躍らせていた時代。株式会社システム・コミュニケート(以下、SCC)の前身である「株式会社第三事務計算センター」は産声を上げました。
現在、この文章をスマートフォンやノートPCで読んでいる皆さんに、当時の風景を想像してもらうのは少し難しいかもしれません。インターネットはなく、携帯電話はまだ夢の技術。コンピュータという存在そのものが、国家機関やごく一部の大企業だけが所有を許される「特別な知能」だった時代の話です。
部屋を占領する「巨大な知能」

当時のコンピュータは、カバンに入れて持ち運べるような代物ではありませんでした。巨大なクローゼットが何台も並んでいるかのような圧倒的な威圧感を放つ「機械の壁」。それがメインフレームと呼ばれる巨大コンピュータの姿です。価格も、現在の価値に換算すれば数億円から数十億円。まさに、選ばれた組織だけが扱える「至宝」でした。
0と1の重み、パンチカードという「原点」
当時のデータ入力は、キーボードを叩いてクラウドに保存するような軽やかなものではありませんでした。情報を記録するためには、厚手の専用紙に機械でポツポツと「穴」をあけていく「パンチカード」という手法が主流でした。
「一打」に込める正確さと責任
一枚のカードにあけられた穴の位置が「0」か「1」かを表し、そのカードを何百枚、何千枚と機械に読み込ませることで、初めて膨大な計算が可能になります。もし、たった一枚でも穴をあけ間違えれば、すべての計算結果は狂ってしまいます。
当時の社員たちは、まさに「一打」に神経を研ぎ澄ませていました。ミスが許されない緊張感の中で、お客様から預かった大切なデータと真摯に向き合う。この時代に培われた「データの重みを理解し、正確にやり遂げる」という誠実さこそが、今もSCCの根底に流れる変わることのないDNAです。「計算センター」という名前には、単なる数字の処理を超えた、社会の基盤を支えるという強い自負と責任が込められていたのです。
「計算」から「コミュニケーション」へ

時代は流れ、コンピュータは小型化し、処理速度は飛躍的に向上しました。紙の穴は磁気へと変わり、物理的な実体を持たないクラウドへと姿を変えていきました。それに伴い、私たちの社名も「株式会社システム・コミュニケート」へと進化を遂げます。
社名に込めた「人間中心」の視点
社名から「計算」という文字をあえて外したとき、私たちが決めたことがあります。それは、私たちの存在意義を「技術を提供することそのもの」から「技術を通じて人と社会を繋ぐこと」へとシフトさせることでした。
「System(システム)」とは、単なるプログラムの塊ではありません。それは社会を動かす仕組みそのものです。そして「Communicate(コミュニケート)」とは、単なる情報の伝達ではなく、意思の疎通であり、価値の共有です。どれほどAIが進化し、インフラが高度化しても、それを作り、動かし、その恩恵を受けるのは常に「人」です。技術という手段を用いて、クライアントの課題を解決し、その先にある社会をより良くしていく。この視点こそが、私たちの哲学です。
歴史とは「変化し続けてきた」という証明
「創業55年」という言葉を聞くと、皆さんはどのような印象を持つでしょうか。「安定している」というポジティブなイメージの一方で、「保守的」「変化に乏しい」といった懸念を抱く方もいるかもしれません。
しかし、IT業界における55年という歳月は、決して「現状維持」で生き残れるほど甘いものではありません。
55年間、最先端を走り続けるということ
パンチカードから始まり、オフコン、クライアントサーバー、WEBシステム、そして現代のクラウドネイティブな環境やAIの活用まで。私たちは常に、その時代の「最先端」を自らの手で手繰り寄せ、血肉化してきました。55年続いているということは、SCCが誰よりも「変化を恐れず、自己変革を繰り返してきた集団である」という何よりの証拠なのです。
攻めるための「安定感」
現代のエンジニアリングの世界は、驚くべきスピードでアップデートされ続けています。昨日までの常識が今日には旧式となり、新しい技術が次々と現れては消えていく。そんな不確かな時代において、技術者が思い切り挑戦するために必要なものは何でしょうか。
私たちは、それは「揺るぎない土壌」であると考えています。
次の50年を創る仲間へ
半世紀以上にわたって荒波を乗り越えてきた経営基盤。公共性の高いシステムを長年支え続けてきた実績。そして、何世代にもわたって受け継がれてきたエンジニアたちの知恵。この強固な「足場」があるからこそ、SCCのエンジニアは失敗を恐れずに新しい技術へと手を伸ばすことができます。
保守的な意味での安定ではなく、「攻めるための安定」。それが、私たちが皆さんに提供できる価値です。1970年、一枚の紙に穴をあけていた先輩たちの想いを引き継ぎ、私たちはこれからも変わり続けます。
株式会社システム・コミュニケートという物語の、次の1ページ。 その主役は、今この文章を読んでいるあなたかもしれません。 共に、新しい可能性の穴をあけていきませんか。
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